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山城へいざ!第54回目福井新聞4月18日付け記事より
福井新聞記事「ふくいの山城へいざ!」が第54回目を数えました。
昨年4月から連載を始めて、早や1年目を突破しています。まだ65回まであと少し続きます(予定では)ので気は抜けないのですが、よくぞ続いたものだな、と我ながら感心しています。

連載が始まってからも山城歩きは続いています。夏場はなるべく控えるようにはしましたが、念願だった大野と岐阜県との県境にある「クタラキ山砦跡」への挑戦もありましたし、冬場の2月には若狭西部の高浜町周辺の山城を、北西風の冷たいミゾレ混じりの風に吹かれながらも歩き通しました。

連載は終わっていないのに、次から次へと反省の事柄が多く浮かんできます。
あの城よりもこちらの城の方が重要な城ではなかったか、とかこちらの城はこう言った方がもっと分かりやすかったのではないか、とか一年経つ間にまだまだ歩いていない城がたくさん見つかったり…。

しかし、これは欲張っている証拠、何事もほどほどが肝要。

「続ふくいの山城へいざ!」が可能ならば、あれも入れたい、これも書き加えたい…、と思う城が一杯あります。それほどに山城の魅力は尽きません。

昨日ブログアップしたばかりですが、大野城の評価は今後変わっていくべきです。近世の城跡としての評価もさることながら、山城としての成り立ちと築城までのプロセスにもっと目を向けるべきかなと思って記事を書きました。

折しも丸岡城の築城に関するプロセスが話題になっています。国宝化に向けた施策の一環だと思われますが、これに続いて他のお城の中で築城の歴史が書き換えられる事例が増えるような予感があります。

山城の記事を書いている中で一番有難く研究者冥利に尽きるのは、こうした影響が現れてくれることではないか、と心密かに思っています。
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奥越の山と川と桜と城(3)

大野城と結ステーション2018年5月20日大野城と結ステーション(東から)
平成31年4月13日(土)、朝8時に自宅を出て、途中、道路わきの桜の花と遠景(山や城)を適当に撮影しながら、終日外を歩き回ることにしました。永平寺町から勝山市を経て大野の市街地に入りました。
今日のお目当ては当然大野城です。
大野城に着いてすぐに昼食をとりました。その後、東斜面の百間坂から登城を開始。今回はアチコチ桜をとるのは控えて、先に斜面の竪堀を確認することに集中しました。

最初は福田会館側の斜面です。
一旦、百間坂から本丸まで行って、天守台から北の麻木櫓を下りて、アスレチックのある曲輪に向かいます。その東側から斜面に降り立ちました。
上から見ても幅のある大きな竪堀が延びているのが分かります。真ん中に土塁をはさんで都合2本あるかナ、と思いながら横巻に進みます。

Photo Editor_勝山,大野撮影行2019年4月13日 050大野城模擬天守(南東から)
あった、やはり竪堀はあった。
そう思いながら竪堀の長さを見ると、どうやら麻木櫓の直下辺りから真直ぐに下りて、裾まで延びているものと思われます。実際に下へ降りてみました。やはり、ずっと続いています。
ムム、ちゃんと見ると、やはり竪堀だな…。その目で見ないと見過ごす――。
この竪堀は二条並んでいて、土塁を伴っているものと推定されます。崩れて浅くはなっていますが。

ここから一旦、本丸に戻って、金森長近公の像の後ろに回り、西側遊歩道を進んで、斜面に下りてみますと、ここにも一条の竪堀が。
先ほどのものと同じような幅の長い竪堀が下へ延びているのが確認できました。これも、先ほどの竪堀も、無造作に刻んだものではなく、恐らく必要性をもたせた位置に設定したものと思われます。
福田会館のほうな内堀に連結していますし、長近像の後ろは北側斜面から本丸天守に接近することを拒むような位置に入れられています。こうした設定の仕方がまさに彦根城の竪石垣、竪土塁に極めて近いものになっているのです。
南半部の堀切から西側斜面にも長く垂下する竪堀があったものと推定されるのですが、階段が作られてしまって、痕跡を辿る事が出来ません。同じように東側斜面も土井利忠公から下に延びる竪堀があったように想像されるのですが、同じく階段によって痕跡が分からなくなっています。

大野城麓の福田会館2018年5月20日大野城麓、福田会館(東から)
いずれにしても、もう少し丁寧に遺構痕跡を追いかければ、もっと詳しく竪堀が分かってくるかも知れません。要は常に問題意識をもって遺跡に接する態度、姿勢が肝心かな、と思われます。
大野城は、今伝わっている以上に、新たな性格付けが求められているものと思われます。

奥越の山と川と桜と城(2)

Photo Editor_勝山,大野撮影行2019年4月13日 035勝山市遅羽町蓬生から荒島岳を望む
勝山市に近づくといよいよ大日山が近くに見えて、迫力が増してきます。と同時に奥越の南半部、大野市街地が見え始めます。
そして雪を被った大野荒島岳が、遠くからこちらを眺めて手招きをしているようです。勝山市街地の九頭竜川に沿って堤防沿いが桜並木となっていて、弁天堤桜の名前で名所となっています。今日、その堤防をゆっくり、マジマジと眺める事が出来たのですが、付き物となったこいのぼりが川幅一杯につながれて泳いでいるのが見えます。

えちぜん鉄道の勝山駅を過ぎて、なおも川沿いに南に進んでいきます。この先には遅羽町ほう崎の三室山城があります。一揆の大将島田将監が築いたとされます。ここからも大日山がくっきりと見えます。
この後大野市との境界、下荒井橋からトンネルを抜けて大野市街地に入りました。トンネルのすぐ先には大野みつわの大きな建物が目に入りました。いったん車を停めて、ここから見える荒島岳を写真に撮ります。ここからは荒島岳もグーンと目の前に迫ってきて、大迫力です。

Photo Editor_勝山,大野撮影行2019年4月13日 043下荒井トンネル出口南から荒島岳を望む
トンネル真上の下荒井城の遠景を撮ってから大野城へと向かいます。
大野城は桜と合わせてとる目的もありましたが、それ以上に斜面に刻まれた竪堀の有無の確認も目的の一つでした。

昨年5月に若越城の会で大野市の御城山城、茶臼山城を見学した折に、大野城の麓にある福田会館で地元大野市の小山荘歴史の会のメンバーと会合をもったのですが、その福田会館の駐車場の突き当りの斜面に幅の広い竪堀がドーンと垂れ下がっているのが確認されました。

Photo Editor_勝山,大野撮影行2019年4月13日 058大野城百間坂の桜並木
知人のKさんが、あれは竪堀ですよ、という。「うーん、本当ですね、間違いなくあれは竪堀ですね。しかし、大野城にはそんなものありましたっけ。もしそうなら、大発見やね。」と話したものでした。

そんな会話のことがズーっと城歩きマンの脳裏に残っていましたが、今回、どんなものか自分の足で確かめたいと思い立ち、この日の踏査行になりました。
折しも、奥越は桜の花が満開の季節、しかも週末の土曜日、天気は大快晴!

Photo Editor_勝山,大野撮影行2019年4月13日 059大野城百間坂から白山連峰を望む
この時期を逃すと、樹々の葉っぱが開いて山の見通しが利かなくなり、山城の遺構確認は難しくなります。今のうちに、という思いもありました。

奥越の山と川と桜と城(1)

Photo Editor_勝山,大野撮影行2019年4月13日 016永平寺町小舟渡手前から小舟渡橋と大日山の方角を望む
平成31年4月13日(土)天気晴朗、花良し、思うところあって奥越へ撮影行とシャレ込みました。

自宅を出て、国道416号線を九頭竜川に沿って上流へ進み、ところどころで山と川と桜と城を撮ってみました。

Photo Editor_勝山,大野撮影行2019年4月13日 021勝山市保田の県道から九頭竜川の清流を眺める
城を撮るのがここ数年の生業になっているせいか、他の物件をマジマジと写真に撮ることがなくなっていて、勘が戻ってきません。もっとも城歩きマンの勘などは素人の勘ですから大したものではありませんが…。

Photo Editor_勝山市撮影行2019年4月13日 008勝山市発坂町の県道沿いから大日山を望む
勝山の入り口辺りから見える大日山の威容は目を洗われるほどで、神々しささえ感じられます。桜を添えて、川の景色も見ながら何枚か撮ってみました。

勝山市街地まで近づくと奥越の山並みに加えて、白山の峰々が顔を出してきます。ちょうどこの季節はまだ雪がしっかりと残っていて、山頂部付近は真っ白です。空の青さと対照的に際立っていて、見事です。

Photo Editor_勝山市撮影行2019年4月13日 013勝山市遅羽町比島集落の県道沿いから大日山を望む
石川県境にある大日山は九頭竜川の川べりからどこでも拝める位置にあるので、荒島岳や経ヶ岳、法恩寺山と同様、奥越のシンボル的な山の一つになっているようです。今さらながら、奥越に住んでいる人がうらやましく思われます。
この大日山は少し手前が越前甲(かぶと)という山で、なるほど、遠くから見るとこんもりとしていて兜のかたちに見えなくもありません。ニョキっと突き立った感があって、荒島岳のような優美な美しさとは対照的です。

Photo Editor_勝山市撮影行2019年4月13日 022勝山市遅羽町の川べりに降り立ち、大日山を望んで一枚
永平寺町の小舟渡橋辺りにも撮影ポイントがあって、何枚か撮る事が出来ました。

丸岡城と桜

Photo Editor_お城と桜2019年4月6日 009天守最上階と桜(東から)
平成31年4月6日(土)午前10時、久方ぶりの休日の晴天。ぽかぽかと陽気も素晴らしく、晴れ上がって快晴です。
折しも桜の花が咲きました。3分咲きから5分咲きといったところでしょうか、明日からは天気も崩れて、このまま散ってしまうのか…、と思われ、それなら今のうちにと思い立って、家族と共に束の間の花見見物となりました。

場所は自宅からそんなに離れていない、丸岡城へ、ということになり車で出かけました。人の出入りはまずまずで、無茶苦茶に混雑してるというわけではありませんでしたが、朝の11時ごろの時間帯としてはやはり混んでいるというべきか…。

Photo Editor_お城と桜2019年4月6日 005入り口の特設会場に設置されたバルーンのモニュメント
駐車場の広場が屋台の立ち並ぶ休憩所に早変わりして、焼きそばやイカ刺しを焼くにおいが辺りに立ち込めて、何とも祭り気分にさせる雰囲気でした。4月1日から20日まで桜まつりが始まっていたようです。子供連れのために丸岡城のかたちに似せたバルーンのモニュメントが置いてあって、とても目を引いていました。

桜はまだ5分咲きといったところで、満開にはまだ2,3日かかりそうな感じでしたが、花の勢いはこのような時期のほうがインパクトがあって良いものです。
家族も久々の丸岡城の花見とあって、感慨もひとしおといった風情。

Photo Editor_お城と桜2019年4月6日 012天守台西南コーナーの石垣(隅角石)と桜
帰りの足で一筆啓上手紙の館へ立ち寄って、その展望室からもう一度丸岡城の桜を遠目で見直して、帰路に就きました。ちなみに竹田の枝垂れ桜の方も立ち寄ってみたのですが、こちらはまだ蕾みの状態でした。