天ヶ城(てんがじょう)は中世山城のお手本です

天ヶ城遠望(南東から)
天ヶ城遠望(南東から)・中央の一段高い部分が天ヶ城山頂部

6月8日(土)快晴。予告通り、小浜市西津にある天ヶ城へ登城。小浜湾にそそぐ北川の堤防上を通って、まずは羽賀寺へ参詣。
本堂で案内の方から登城道の情報を仕入れる。羽賀寺の脇から登る道は、現在、イノシシ、シカ除けの鉄線金網の柵がめぐらされていて、通行不可の看板が…。地元の有志の方々が近いうち、金網に扉を付けて通行できるようにするとか…。今日は間に合わないので、浜通りに出て「若狭総合公園」の駐車場へ向いました。

時計を見るともう12時。やはり福井から小浜までは遠い。駐車場で食事をとって、西津側からの登城口を確認しようと地図を広げたら、ちょうど、クルマを停めた駐車場の奥が登城口の一つになっているではありませんか!

まったく偶然でした。この他にも福谷口、甲ヶ崎口があるのですが、クルマを停められるこの場所が一番です。
身支度を整えて、いざ出発。
小浜湾と久須夜ヶ岳
登城道からみた小浜湾と内外海半島の久須夜ヶ岳

歩きだして約15分で、巡回式になっている自然遊歩道の三叉路があり、さらに15分ほどすると尾根の三叉路に出ます。コースはここから北に向かい、上り下りの尾根道です。

この三叉路を過ぎて間なしに、2か所で楕円形の曲輪を確認しました。二つ目の曲輪の北側には堀切もありました。羽賀寺からの山道との合流点の手前です。
主曲輪のある山頂部は南北に長い平坦地となっていて、一番北側が三角点のある最高地点になります。これらの平坦地には低い土塁が一部にめぐっているのが確認できました。

山頂北の二重堀切
天ヶ城山頂部(標高266.3m)と曲輪・中央部の四角柱が三角点表示石

この山頂部からさらに北西側の尾根線に、二重の堀切があり、続けて、土塁囲みの平坦地があります。
羽賀寺側へ下りる尾根にも堀切を伴う曲輪があって、南北600mにもわたる長大な山城を構成しています。これに「下城」と呼んでいる羽賀寺の脇の遺構群や、山頂部からさらに北側に離れた「砦」部分を加えると、全長が1㎞を超えると言います。

天ヶ城山頂部
天ヶ城北側の二重堀切(手前側の堀切は切り放し、奥側には土橋が付いている)

敦賀の金ヶ崎城は手筒山城を含めると約2.5㎞だそうですが、こちらはひとつの城ですからめっぽう長い連郭式山城です。
また、周辺には天ヶ城を取り巻くように砦跡や出城が何か所も確認されています。若狭武田氏の守護代であった内藤氏の箱ヶ岳城や湯谷山城とならんで、若狭の代表的な山城といえる内容を誇ります。ぜひ、一度登城をお勧めします。
あちこち、遺構確認しながらの山歩きですから、どんどん時間が過ぎていきます。出発地点の駐車場に下りてきたときは4時を回っていました。しかしながら、見学道路はきちんと整備されていて、尾根道ではまだ下草、灌木がほとんどなくて、大変歩きやすい山城でした。そのせいか、疲れもなくて快適な見学行となりました。
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COMMENT 2

midorishako  2013, 06. 09 [Sun] 09:29

ぜひ行ってみたい

すごいですね。1キロメートルもあるとは驚きですね。愛知、豊田市の足助、真弓山城を思い出しながら読んでいました。真弓山城も典型的な山城で、きれいに整備され、城址公園足助城となっています。天ヶ城に、ぜひ行ってみたいと思いました。

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城歩きマン  2013, 06. 09 [Sun] 09:49

コメントありがとうございました。
勝山の鷲ヶ岳城、大野市の木本城いらいの、ほぼ1カ月ぶりの登城でした。やはり、もう夏の天候、暑かったです。
日程がとれれば、晩秋にでも一緒に登りましょう。

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