北九州市長野城を支える力

長野の伝説
少し前になりますが、北九州市の「長野城を考える会」から、写真の冊子をいただきました。
今年3月に現地を訪れた際に、地元の「長野城を考える会」の河野さんたちに親切に現地を案内していただいたことが御縁となり、お手紙などをやり取りするようになりました。

長野城は平家にゆかりのある、在地の国人長野氏が居城とした山城で、250か所にも及ぶ畝状竪堀をもつ城跡として、よく知られています。
この長野城のある長野、横代地区は筑後平野の東南隅に位置し、古代より、肥沃な平野を抱えて、繁栄した地域だったと思われます。
縄文時代から古墳時代、律令期を経て中世、戦国時代と切れ目なく、時代をつらぬいてこの地に人が住み着き、文化をはぐくんできたことを示す遺跡が豊富にあり、また民間伝承が数多く残っている、と言われています。

その中から、50数編にも及ぶ伝承や言い伝えを選りすぐって文章化し、冊子にして残そうと、「長野城を考える会」のメンバーの人たちが、今回、この書物を刊行しました。
通常は地元の自治体が市町村史として編纂し、多くは民俗編でまとめているのですが、この地区は、そうしたことは別個に自分たちで地区の歩みをまとめているのです。見習っていきたいものです。
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COMMENT 2

midorishako  2013, 09. 03 [Tue] 19:21

自治体と文化活動

確かにそのとおりですね。
私の勤め先の地区にも伝承を伝える冊子があります。
でもそれは公民館の事業の一つとして行われたようです。印刷や調査などで公費が使われていたと思います。
この「長野城を考える会」は、自腹で調査や本の印刷・発行をしたわけですね。
逆に言えば、自治体は何をしていたのだろうと思いました。こうした文化的な活動には、ぜひ知恵を出してなんとか公費でやれるところは、公費でするという方向でやれなかったのだろうか、と思いました。

もう一つ考えたことは、いわゆる「ひもつき」だと、自由な調査研究ができないからかな、とも思いました。お役所はどうしても自分たちの地域のよいことだけ、目立つところだけを宣伝したがると思います。そうしたことを避けるために自分たちで、自主発行したのかなとも思いました。

いずれにしても、城歩きマンさんの広いつながりに感服しました。

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城歩きマン  2013, 09. 04 [Wed] 06:42

midorishakoさん、コメントありがとうございます。
いろいろ、ストレートなご意見いただきうれしいです。

「長野城を考える会」は、これまで地域の遺跡や文化財を守る活動を積極的に進めている会です。
大都市近郊の町は、どさくさに紛れて遺跡や環境などの保護・保存がなおざりにされがちで、この地域も、まともそのあおりを受けたと、聞きました。

福井もその轍を踏まないよう、注意したいものです。

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