大河ドラマと韓国倭城(その6)

編集_韓国倭城の旅 022<慶州南道金海市亀山洞にある国立金海博物館>
韓国倭城めぐりの旅の3日目に、金海市を訪れました。釜山の西隣の街です。

ここには国立金海博物館があります。この博物館は三国時代にどの国にも属さず、独立を保った伽耶(カヤ)(任那ともいう)の文化・文化財を紹介する考古博物館として知られ、多くの見学客が訪れています。
また伽耶以外にも、釜山、慶尚南道地域の先史時代、伽耶の成長過程を物語る弁韓(ベンカン)の文化遺産も見ることができます。

金海といえば、日本でもおなじみの「金海貝塚」があります。
明治40年に日本人による発掘が行われ、その後も調査が続けられ、特に大正9年(1920)の調査は浜田耕作、梅原末治両博士によって行われたのでよく知られるようになりました。

日本の歴史では弥生時代末頃の貝塚で、住居址、支石墓、甕棺、箱式石棺などが発見されました。特に甕棺は北九州の甕棺に酷似しています。また出土品には細型銅剣、やりがんなに似た青銅製尖頭器などの他に「貸泉」、米粒塊、ガラス製の棗玉、新羅焼と呼ばれる陶質性の土器が多量に発見されました。

編集_韓国倭城の旅 023<金海市西上洞首露王陵>
首露(シュロ)王陵は、金海市街地の西にあります。
西暦42年駕洛国を建国し、以後この地に491年続いた王国の始祖、首露王を祀る陵墓。墳形は円墳で径22m、高約5mを測ります。首露王は即位後の西暦48年、インドの阿踰陀国の娘を妃に迎え、金海金氏を名乗るようになりました。

編集_韓国倭城の旅 028<金井山城の復元南門>
首露王陵を見た後、釜山に戻り、朝鮮邑城のひとつ、金井山(クムジョンサン)城を尋ねました。
写真は観光コースで登ると南側の最初にくぐる城門、南門の櫓跡です。城域を囲む長い石塁は、人の背丈ほどの高さの石垣が築かれ、総延長約17㎞にも及ぶと言われます。

南門と櫓は近年整備されたようで、真新しい建築材や石垣の石が目立っていました。ここを潜って、山道をたどり、東門でバスと待ち合わせをしていたのですが、夕暮れが迫っていたので東門の見学は断念して、その手前のところでバスに乗り、宿泊地のホテルに帰りました。

                  ***

何回かに分けて、来年のNHK大河ドラマにかこつけて、城歩きマンたちがおとずれた韓国の倭城の旅を紹介してきました。

そのとき初めて韓国の土を踏んだ城歩きマンには、見るものすべてが鮮烈な印象で、ほとんどの城跡の場面、場面が今もはっきりと目に焼き付いています。
もっと早くにソウルや慶州を旅する機会は何度もあったのですが、平成15年11月21日という日が渡海の記念日になりました。

中国にも旅行しているのですが、それに比べて韓国の旅はいま一つ印象が強く、また特別な意識をもった旅でした。
この旅から帰って間もなくの平成16年以降、日韓のアニメやドラマの輸出入が解禁され、韓国から入ってくる、いわゆる「韓ドラ」が大量に放映されるようになったのはみなさまご承知のとおりですね。

韓国歴史ドラマもたくさん放映されています。壬辰倭乱を挟む時期の、大河ドラマにおける日韓の歴史認識の違いはまだ解消されたわけではありません。

双方の立場の違いや歴史の受け取り方が違う以上、これはある意味仕方のないことではありますが、侵略戦争であったという反省点を重々踏まえて、双方が歩み寄れるところで克服し、お互いに日韓の文化交流の歴史を学びあうことが大切だと思うし、これからもそうした交流の輪を保っていきたいと切に願う城歩きマンです。
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COMMENT 2

midorishako  2013, 12. 04 [Wed] 22:23

日本と韓国瓜二つ

韓国への旅行の写真等興味深く読ませていただきました。
韓国の建造物を見ていると、中国っぽいところもありますが、どこか沖縄の感じがしているなあと感じました。逆に沖縄が朝鮮の建造物に似ているといったほうが正確なのかもしれませんが。
どちらにしても日本と朝鮮は関係が深かったのだと思いました。
現在はもっと似ていると思います。
どちらもアメリカナイズされていて、まるで双子のようです。
戦後、侵略国と被侵略国ということであまり文化的な交流はなかったと思われるのですが、アメリカを仲立ちとして双方がアメリカ文化を真似て瓜二つです。
冬のソナタを見たとき「もう一つの日本がある」と感じて、衝撃的でした。
現在のこうした状況は、100年後に時の歴史家にどのように評価されるのでしょうか。タイムスリップしてみたいです。

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城歩きマン  2013, 12. 05 [Thu] 07:30

midorishakoさん、コメントありがとうございます。

韓国倭城の話を6回もやってしまいました。こんなに続くとは思いませんでした。きっと、もう一度行ってみたいという気持ちがそうさせたのかな、と思っています。

新しいネタを仕入れて、またアップしていこうと思っています。

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