福井市美山地区の伊自良の里資料館が閉館?

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平成26年2月1日(土)の福井新聞に写真の記事が載りました。最初、赤心資料館という名前でしたが、その後伊自良氏にちなんで中世の武家屋敷の館が復元整備され、発掘調査で出土した遺物などを合わせて展示する、「伊自良の里資料館」が平成10年にオープンしました。

ここ数年間、入館者が少なかったというのが主たる理由のようです。維持費もかかるのに、入館者のいない資料館ではもったいない、地区の住民にもっと役に立つ施設に・・・・、という流れのようです。もっともです。

伊自良氏館見学会(H11年11月)
若越城の会でも平成9年、11年と発掘調査が行われていた当時、2度、現地見学会を行っています。当時は足羽郡美山町(現福井市味見地区)で、鎌倉御家人の流れをくむ有力国人だった伊地良氏の居館跡を調査するということで、当時は大きな話題にもなりました。
美山町も国庫補助事業として居館跡の発掘調査を実施しましたが、そうした調査の成果が資料館に保存展示され、以後ずっと残っているというのが、地方の資料館の良さだったと思います。

福井県では個別の中世居館跡や城郭を整備したり、展示施設をもって維持・管理しているのは丸岡町の坪川家住宅、南越前町の杣山城跡と郷土資料館ぐらいでしょうか?あと、民家や庭園をもつ住宅はたくさん見られますが。
市町村営の施設で、各地につくられた郷土資料館や民俗資料館は抱えている遺跡が国指定だったりしているので、簡単にはつぶれたりしていません。

美山地区の伊自良資料館は、遺跡も国指定ではなく、町が独自で保存・活用するという、そういう意味では大変ユニークな歴史系の資料館だったと思います。2016年度までにはなくなってしまう、ということで大変残念に思います。
伊自良氏については南北朝期の『太平記』に登場する武将の名前で、岐阜県伊自良庄とこの美山地区の中手一帯から大野市小山庄一帯を知行していました。美山町中手地区には、伊自良氏が厚く崇敬した樺八幡神社があり、観光の目玉の一つでした。

第三者的な意見を言わせてもらえば、伊自良の里資料館はなくす必要は全くない、と思います。地区の住民にも活用していただける施設と共有していく道はなかったのでしょうか?
閉館の話が突然出てきた、という印象がどうしても拭えません。
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