「福井市美術館「北斎と弟子たち」展鑑賞!

「北斎展」を見学して
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平成26年8月14日(木)お盆の一日、墓参りのあと、家族と共に福井市美術館へ「北斎展」を観に行きました。

むかし、県立美術館で浮世絵展を観たような(?)記憶がかすかにあるのですが、今回のように一堂に会して「葛飾北斎」をまとめてみるのは初めてです。

2,3年前に別の旅行で群馬県へ行き、帰りに長野県小布施町にある「北斎館」を訪れたことがありました。こんなところになぜ北斎の絵が展示してあるのか、とても不思議でした。
あとでよく説明を読んだら、北斎には奇行癖があって、不意に旅に出ることが多く、小布施町には3回も来ていて、ここには北斎の「肉筆画」が数多く残っているとのことでした。
こういう経験がなかったら、長野県小布施町の名前は覚えられなかったでしょう。

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さて、今回も、北斎についてたくさん勉強することができました。
第一に北斎と言えば「冨嶽三十六景」がたいへん有名ですが、絵は46枚あるという話。10枚が追加の絵で、はじめにつくった版画の36枚が評判が良くて、たくさん売れたので、10点分を追加して制作した、というのです。しかも、はじめの分は「青刷り」と言って輪郭線が青で刷られていますが、追加の10点は輪郭線が黒く刷られているのだそうです。

この「青刷り」の版画は、全部の色が青一色で刷られているのもあって、「藍色」が好きなのかな、と思ったのですが、そうではなく、当時、西洋のプロシア(いわゆるドイツ国をさす)のベルリンでつくられた化学合成の藍色で、日本では「ベロ藍」と呼ばれているのですが、これが輸入されていて、当時の江戸っ子が大変この色を好んで用いたことから、北斎もこの色を使ったようです。

2番目には「冨嶽三十六景」に描き込まれている風景の中の各人物の表情が、大変生き生きとしていて、見ていて飽きない、ということです。
北斎は初めに弟子入りしたところで、錦絵、役者絵の勉強をしています。生来の観察力の鋭さも加わって、人物描写、植物や動物も含めてですが、たいへん細かく、正確に、かつ北斎独特の切り取り方で表情を切り取っているのに感心させられました。
いちいちをご紹介できないのですが、「駿州江尻」や「尾州不二見原」や「神奈川沖浪裏」など、まるで見てきたようなリアルな表情。奇抜な画の構成力、デザイン構成もいろいろと評価されていますが、城歩きマンが一番気に入っているのは、こうした人物のひとつひとつの表情です。

まだまだご紹介したいことがたくさんあるのですが、このブログが締められないので、一旦ここらで掴筆します。
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COMMENT 2

midorishako  2014, 08. 22 [Fri] 17:41

市民権

いいですね。家族での美術館。一人で行くのもいいのですが、家族と一緒に行けるのは、なにやら家族の中で自分の趣味が市民権を得たみたいでうれしいですね。城歩きマンさんは、夜叉が池にも家族で出かけていて、うらやましい限りです。
私も家族の中での市民権獲得めざし、がんばりたいです。

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城歩きマン  2014, 08. 23 [Sat] 07:44

midorishakoさん、コメントありがとうございます。

滅多に出かけることがない我が家の、久々の美術鑑賞と夜叉ヶ池登山でした。

せっかくの休みが取れたから、せっかく家族が揃ったから…、という単純な動機でしたが、最近になって、何とかコミュニケーションがとれているなと感じています。

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