戦国ふくいの魅力を聴く

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平成26年8月29日(金)晩夏の昼下がり、福井市内の「響のホール」というところで、チラシのような講演会とシンポジウムがありました。

講演会の講師の方は、戦国時代研究の第一人者の小和田哲男さんで、福井には何度も来られています。今回も多くの聴講者の皆さんが、会場いっぱいに集まっていました。著書をたくさん出されて、かつ話し上手の方ですから、老若男女を問わず、いつも聴講者がたくさん集まってきます。出来得ればこのかたの魅力にあやかりたいものです。

お話は、ご当地福井での話ですから、郷土の偉人の人となりについて、楽しく紹介していました。戦国時代の福井と言えば、やはり朝倉氏、そしてこれにまつわる浅井長政、浅井三姉妹、さらに明智光秀や、足利義昭、少し時代が下って秀吉、前田利家、柴田勝家などの人物について、歴史の裏話、といったことも披露してくれました。

氏はNHK大河ドラマの時代考証をやっていることでも知られ、手がけたドラマも5本目に入るとか。
ドラマ制作上での裏話、苦労話などもいくつか聞くことができました。こういう話は肩がこらず、分かりやすいので、一般受けしやすいのです。今回も本当に楽しく聴くことができました。

例えば、2009年の直江兼続の「天地人」の時、新潟の自慢をするセリフの中で、「新潟は米どころ、酒どころ…」とあったそうですが、コメや酒が有名になるのはずっと後の時代のこと、承服できずにセリフの内容を変えてもらったとか。

また、「江―姫たちの戦国」のときには、長政とお市の最後のシーンで小谷城が炎上して落城するシーンがあったが、実際には燃え落ちたという根拠はなく、現地の発掘調査でもそのような痕跡はなかった、と言います。テレビ局側がドラマの演出でどうしても、ということでシブシブ承諾した、という話。

また、「軍師官兵衛」では子供時代の話で、幼なじみの子と一緒に薬草をとりに行くシーンで、池のほとり、という設定があったが、この池には名前がなかったのに、ドラマでは「竜神池」となっていて、放送のあと、問い合わせがたくさんあって、説明に窮したという話等々、話題は尽きません。

小和田先生が話された内容は、勿論、シンポジウムのための話題提供ですから、専門的に突き詰めた話はしなかったのですが、最後のまとめで指摘されたこと、すなわち越前は武将たちの合戦の舞台であり、敦賀や小浜は当時から舟運のメッカとして栄えており、商社マンとしての秀吉や豪商たちが暗躍していた、ということ、若狭はその豪商たちで栄えた由緒ある土地柄だったという、新しい切り口がとても新鮮に映りました。

その極め付けが織田信長の名字は「おだ」だが、福井では「おた」と読む。おそらく「おた」のほうが正しい、いつか「おたのぶなが」と発音する日が来るかもしれない、と言われたことでしょうか…。
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COMMENT 4

midorishako  2014, 08. 31 [Sun] 08:29

アンテナ高く

小和田哲男氏は、私も「軍師官兵衛」を見て、時代考証を担当していることを知っていました。また、NHK高校講座の日本史でも出てきていました。戦国期の研究の第1人者なのですね。

実際の話を聞けて、たいへんうらやましいです。

いつも思いますが、歴史イベントなどアンテナ高く掲げていて、出かけられているので感心しています。

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城歩きマン  2014, 09. 01 [Mon] 06:23

midorishakoさん、コメントありがとうございます。

講演会の当日、会場を見渡したら、久々に一乗谷で一緒に仕事をした仲間(今はみんな退職していますが)があちこちに座っているのが分かり、同窓会に来た気分でした。

福井はほんとに狭い。必ず、どこかで知り合いに会うのですから…。

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闘将!刑部  2014, 09. 02 [Tue] 16:01

こんなに反響だとは思いませんでした。会場は満員御礼状態。
講演やディスカッション中でも見てる方がおしゃべりするのは、もっとも福井らしい。(しかし、発表者に耳を傾けている方々からだとマナーが悪いか。)
まぁ、それはさておいて。

やっぱり、小和田先生のご講演は、やさしくそして分かりやすく、そして時にユーモアな話題が出てくるので、聞いている方としては楽しいひと時だったと思います。
NHK大河ドラマの裏話は、さすが時代考証役をされているだけあって、ここだけの話と言いながらあちらこちらで話していますので、今となっては歴史好きの方々だと周知の話題でありますが。^_^;
江の大河ドラマの小谷城の火付け話は定番で、ここでお客様から活性(一笑い)が湧き、掴みを取ってぐっと寄らせて本題へと…。

小和田先生のレジメは、おなじみの1枚両面印刷で箇条書きや図表が載っているだけもので、お話は慣れていて流暢にお教え頂きます。
図表は、日本城郭大系から引用の一乗谷図面や、福井県の地図に城跡や寺社が載っている地図を掲載。
先生もお城好きですので、やっぱりこのような図を選択しちゃうのでしょうか。

当然ながらまだまだ勉強不足であって、知らないことが聞けて嬉しかったです。
・「金ヶ崎退口」では、池田勝正もしんがりであった。
 (徳川家康は、誤りなのでしょうかね。)
・賤ヶ嶽の戦いの前田利家の離脱は、柴田の裏切りではない。
 (柴田とは家臣関係ではなく、寄騎。)
・福井とは関係ないが、徳川家康と伊達政宗の身長。(^^)
などなど

最後は、「おた信長」と呼ぶ日が来るかもしれない。
(あさい→あざいや、やまのうち→やまうち)
でも、"おたのぶなが"、濁らないとな~んか強そうとかカリスマ性のイメージに。
(おっと広めさせるには、口にしてはいけないか。)
そして、福井にも出来事の物語があれば、努力によって大河ドラマを呼び寄せることができ、街を活性化に導かせることができると仰い、まとめられていました。

第2部は、外岡館長、吉岡館長をはじめ、旅行会社、歴史本編集長、まちづくり活動団体、広報新聞社と異種業界の方々の歴史旅のあり方のパネルディスカッション。
(でも、ディスカッションではなくて、各人の発表会でしたね。。。)

私がピックアップしたことをいくつかを。
・もう一度来たくなるような気付き
 遺跡は変わらずとも訪れる人の意義の変化を生み出す
・地域の共通の記憶
 思い出や訪れた者、紹介する側で共感を持てる
・良き歴史が地元にあることの意識
 地域一人一人が火付け役となって歴史を発信する必要があるのではないか。

 やはり、わがまちを活性化させる為には、我々が発動をしていかなければならないことが重要であると、再認識致しました。

 話は変わり、暑い夏が終わり城跡活動がしやすい季節が訪れようとしています。

 全国山城サミット、全国城サミット(彦根城フェス)といった大々的な催しを始め、それぞれ各地域で戦国祭りや城跡見学会といった活動も活発化していきます。
また、楽しい季節の到来ですね。

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城歩きマン  2014, 09. 02 [Tue] 20:52

闘将!刑部さん、コメントありがとうございます。

一乗谷とか戦国時代の話だと、福井でもたくさん集まる、ということが立証されたわけですね。

それはさておき、いよいよ季節も城歩きシーズン到来ですか!
10月19日(日)第3日曜日は、福井市朝倉山城の現地見学会です。詳しいことが決まり次第、またブログでもお知らせします。

是非、ご参加を!

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