『諸国古城之図』について思うこと

ブログ用写真②
『諸国古城之図』という絵図関係の資料を題材にした展示が昨年秋、広島城博物館で開催されていました。
たまたま、広島県の城郭めぐりで広島城を訪れ、売店に置かれていた図録を見かけ、「1冊ください」と申し込んだところ、まだ印刷が出来上がっていない、とのこと。

是非入手したいので、と無理にお願いをして住所、氏名など連絡先を書いて、次の見学先へと向かいました。
その後、帰ってからも、そのことを忘れていましたが、年末ぎりぎりになって広島城から連絡があり、ようやく印刷が出来上がったとのこと、さっそく代金を添えて申し込んだ次第。

この絵図集は広島藩5代藩主、浅野吉長が命じて作成した城絵図で、既に廃城になっている古城と合わせて、当時存在した『当城之図』と対にして作成されたものだといいます。宝暦3年(1753)に完成したもので、全国各地の古城関係177の城絵図集になっています。

当時の城を集めたものは154城と言いますから併せて300ヶ所以上、大変な数字ですね。

不思議なのは、当時、よくぞこんなことができたなあ、ということです。
古城のほうはまだしも、おそらく、現存する城の縄張り図を作成するなぞ、極秘事項に関するもので、たとえ軍学研究とはいえ幕府からの圧力などなかったのでしょうか?

図録が届いて、実際手に取って読んでみましたが、山城研究にはもってこいの資料です!

今まで知らずにいた自分が恥ずかしいです。また、実際、手中にできた、ということで感激しています。実物の資料よりは、当然、掲載されているものは写真で三分の一程度に縮まってはいますが、177枚、すべてが掲載されているわけで、城絵図とは、縄張図とはどんなものか、といったことから始まって、その内容の逐一の検討に至るまで、この本一冊で事足りるほどの内容をもっています。

今後じっくり、勉強させていただきます。広島城の関係者の皆さんにお礼申し上げます。
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COMMENT 2

midorishako  2015, 01. 10 [Sat] 07:52

私も取り寄せました

明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします。

さっそく、私も取り寄せました。
素晴らしいです。とくに、愛知県三河地方の山城が満載で、感動でした。
広島城のホームページで画像だけはアップしていたのですが、この冊子には「諸国古城之図」ができたいきさつや個々の城の図についての解説もついていて、たいへん勉強になります。

私も広島城の人に感謝したいです。

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城歩きマン  2015, 01. 11 [Sun] 08:15

midorishaoさん、コメントありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

さっそく『諸国古城之図』取り寄せたそうですね。
既に他の研究者の人たちの中には、ずっと前に手に入れていて、あるいは別の方法でこの図集を知っていて、いろいろと山城の研究に使っていたのでしょう。
情報は、やはり少しでも早く、と改めて思い知りました。
でも、決して遅すぎることはないと思います。
要は、こうした”宝”をどう使うか、または活かすか、でしょうね。
負け惜しみではなく、本当のことだと思います。

今年はできるだけ、山城の魅力を共有していきたいと思っています。
がんばって城歩きしましょう!

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