いわゆる「福井モデル」について

いわゆる「福井モデル」について

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『福井の逆襲』に続いて、今度は『福井モデル』という本が出ました。
新聞でも一、二度見かけたことのある言葉でしたので、一体何が書いてあるのかな、という興味本位の気持ちが湧いてきて、つい、本屋さんで買ってしまいました。

昨今、福井県の小中学生のテストの成績が全国トップクラスだとか、体力テストがやはり、全国で常に一、二位の成績だとかが話題になっていますので、これに関係した本かなと思いました。
また、幸福度のデータでも福井県は全国一位だとか、住みやすい県日本一が新聞で話題になってから、ずいぶんと時代が経ちましたが、今度は幸福度の客観的な評価が日本一になっているのですね。
それらの大きな要素は共稼ぎ率が一位、貯蓄率が一位、未就学児童の受け入れ態勢が充実していて、待機している子供はいない、とか…。一世帯当たりの年間所得も東京都をおさえて、やはり全国で一位。

こうしたデータ上の数字から、最近、福井は住みやすい県、暮らしやすい県として大いにもてはやされているようです。
『福井モデル』の著者は本のはじめのほうで、「豊かさ指標」にふれて旧経済企画庁が1992年から全国を対象に「住む」、「働く」、「癒す」など八つの指標をあげて幸福度ランキングの数値を発表したことがあると言います。
そういわれると、かすかに覚えがあるのですが、しばらく、このランキングが公表され、わが福井県や富山県など北陸3県が数年間の間一位、二位、三位と上位を独占し続けたと言います。
この数字はずっと最下位の数字が出された埼玉県知事の抗議によって1999年以後は廃止されたそうです。そのことも知りませんでした。

確かに東京や大阪、そして埼玉県、神奈川県など大都市を抱える府県では平均化される人口の割合がはじめから全く比較にならないような差があって、人口の割合が少ない北陸3県などは幸福度と言って数値を平均化すれば、有利なことははじめからわかっている、と言われたのでしょうか?そんな数字は意味がない!と。

似たような話は子供の学力テストの結果についても言われました。
福井や秋田など人口の少ない県が大都市の府県と比べて、学力の平均値が上がるのは当然だ、比較すること自体無意味だ、と。
そうした批判をかわす意図があるのでしょうか、最近では人口の割合の比率、即ち人口10万人当たりの…、とかいった平均値を示しているとも言われています。
それでも福井県民にとっては、そんなに福井はすごいのかなァ、と思ってしまいます。全国で一位だと言われても実感が湧かない、というのが実感?です。

いずれにしても、この本は福井県にとっては大歓迎すべきものだと思います。鯖江の中小企業の人たちが、とてもユニークな活動を展開していて、この長い不況を乗り切ろうとしている話などは傾聴に値します。
そしていろいろなランキングの数字の実績から、福井や北陸が常に上位を占める秘密はどこにあるか、と経済学(?)的な観点からとても意味深長な考察をしていただいています。福井の暮らしぶりや子供の学力が何故高くなるのか、といったことを多方面から説明してくれています。

編集_のこぎり坂の碑(のこぎり坂:福井県の東北端、旧金津町の石川県境にある峠道のこと。近世の北陸道が金津の細呂木から加賀の橘へ通じ、県境の西での最高点は標高約80m、名称はこの峠道がジグザグに電光型に通っていたことからきている。親鸞が佐渡へ配流された折に詠んだという歌にものこぎり坂の名が出てくる。)

話が長いので、結論的なことだけになりますが、著者は最後のほうで、なぜ福井か?と問われれば、それは教育への投資だ、と言い切っています。戦国時代の「一向一揆」の敗北から始まり、大正、昭和時代から行われ始めた「教師中心主義」の「自発教育」、そして最近の福井大学による教師大学院での取り組みなどが功を奏している、と言います。

城歩きマンはこの本を読んで相当にショックを受けています。
「一向一揆」と言えば、あの織田信長が二度にわたって越前を支配し、徹底的に一揆狩りを行った話は日本史ではよく知られています。しかし、当の福井県では、この話は郷土教育では全く話されていません。子供たちはそうした思いを抱きながら大人に成長している、などとは到底思えません。

この結論は本当だろうか?おおもとのところを教育にもっていっていいのだろうか、と思います。確かに学力の面で実績は出ているのですが。
「一向一揆」の敗北が県民の意識の底にずっとあるんだ、というような話。意表を突くようなところがあって、話としては面白いのですが…。そこから「いまにみていろ」というようなところへ行くのでしょうか?
「自発教育」の効果、んんん――?
経済学や社会学の人の観点からするとそう見えるのでしょうか?
城歩きマンなど、生まれてからずっと、福井に住み続けている人間からすると、ほんとうにそうかなァ、と思ってしまいます。

編集_「お国境石碑」(お国境名号塔:加賀方面から越前へ入国してくる人々をお迎えして、旅の疲れをねぎらった名号塔。「南無阿弥陀仏」名号石塔。)
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COMMENT 3

黄熟  2015, 07. 25 [Sat] 16:38

新たな福井モデル

「福井県民は生真面目で素直であるから、仕事がしやすい」 と地元弁護士(MことT)は言っているようです。
そうした中、弁護士(MことT)は、訴訟詐欺を行ったらしいのですが、
福井弁護士会は、「虚偽行為(虚偽事由で提訴)は正当な弁護士業務」 と議決し、当該弁護士を懲戒処分としなっかたらしいです。

弁護士たちは、新たな福井モデルを築いたようです。

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城歩きマン  2015, 07. 26 [Sun] 09:18

黄熱さん、コメントありがとうございます。

弁護士さんたちにも「福井モデル」が話題になっているのですか。
地元にとってどうなのか、見極めが肝心ですね。

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-  2016, 01. 16 [Sat] 15:30

No title

福井県は「日本一幸せな県」。
そんなはずないでしょう。 実態は以下のとおり酷い。
 虚偽事由で提訴することは正当な弁護士業務だと主張する黛千恵子(坪田)・坪田康男・八木宏らは、詐欺罪で告発受理されていたようですが福井弁護士会は、反省も謝罪もせずに知らぬ振りして何らかの処置もしていないようです。
 それどころか、福井弁護士会は、「虚偽事由で提訴することは正当な弁護士業務だ」と議決して擁護(教唆・幇助)し続けているらしいです。
 被害者は、更なる侮辱や訴訟詐欺にあう事を恐れ恐怖の日々を過ごしているみたいです。
 権力を有した組織的な犯罪が放置される中で正義など通用するはずもなく、おそらく福井県民は一人ひとりと食い物にされることになるのでしょう
 「あなたたちは幸せなんですよ!」 と飼育して太らせて、美味しくなったころにパクリと密かに頂こうということでしょうか

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