福井県立歴史博物館「再会・ふくいゆかりの名宝たち」を鑑賞しました

県博特別展図録2015年10月24日から11月23日博物館図録表紙より
平成27年11月2日(月)あいにくの小雨がちらつく午後、気になっていた県立博物館での企画展「再会・ふくいゆかりの名宝たち」展を観てきました。

最近ではあまり、こうした企画が見られなくなった県立博物館ですが、久しぶりに歴史的な文化財を真正面から扱った展示だというので出かけてきました。

展示の構成は考古遺物から始まって、朝倉氏関連の陶磁器類、そして若狭酒井家の所蔵品、越前松平家の所蔵品、あるいは毛色の変わったところではキリシタン関連のものや、越前の豪商と言われた商人たちの収蔵品などが集められていました。

かつては越前にあったという、こうした文化財はまだ他にもあるかとは思われますが、今回は集大成といった趣きの展示ではなく、特に著名なもの、あるいはあまり知られていない福井ゆかりの文化財といった目論見のようです。展示品目は計87点に上ります。

城歩きマンが特に注目したのはやはり陶磁器類で、かつて一乗谷朝倉氏が所蔵していたとされる大名物をはじめ、戦国時代に武士のステータスシンボルとされていた座敷飾りなどの品々でした。

若狭小浜藩主酒井家が代々所蔵していた宝物で、オークションに出されて分散したものが今回一堂に集められていたことが目を引きました。
また、五島美術館に所蔵されている朝倉氏ゆかりの「唐物文琳茶入」には、ひときわ思い入れがあって、懐かしく「再会」することができました。

忘れもしません、昭和62年8月に実施した第1回目の資料館の企画展で、他からの借用文化財の目玉の一つに「唐物文琳茶入」、いわゆる「本能寺文琳」またの名を「朝倉文琳」とも言いますが、この茶入れを五島美術館より借用して飾ることができました。

その時の展示の担当はまだ駆け出しの職員だった城歩きマンでした。朝倉義景から、滅亡後に信長の手に移り、最後は五島美術館へと所有者が変転していった唐物の茶入れに、数奇な運命とかいう前に、本当にそうだったのだろうか…と、とても複雑な思いを抱いたことを覚えています。

朝倉資料館第1回企画展しおり朝倉氏遺跡資料館「第1回企画展のしおり」より
あれから早や28年が過ぎました。
いまでは、不思議だ、などという感慨は持っていませんが、やはり陶磁器のもつ魅力は色あせていないなと思いました。
これからも博物館本来の展示をもっと企画して欲しいと思いました。
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