県都づくり不満度最多?

最近の新聞記事から
10月30日(金)の福井新聞に、福井市が6月に実施した「市民の意識調査」に関する結果について公表したとの記事を載せています。

ズバリ、見出しは「県都づくり不満度最多」

新聞記事、市民意識調査結果
福井市にとってはとてもつらい、辛口評です。
環境や暮らしに関する日常生活面での評価は過半数が満足と答えているのに対して、県都の魅力づくりや観光まちづくりなどについては不満をもつ市民が過半数を超していて、アンケート結果の中でも最悪のデータを示したということです。

県と市が数年前から「県都デザイン戦略会議」を立ち上げて、県都づくりにいろいろと策を講じている中での、このアンケート結果は大分厳しいものになったようです。言い方を変えれば、県や市が、目に見える形で取り組みをしている施策が、ほとんど市、県民には見えていない、映っていないということの具体的な現れでしょうか。

逆に行政側からすると宣伝やアピールが出来ていない、ということでしょうか。
結果論を口で言うのは簡単ですが、この市・県民とのギャップをどう見ればいいのでしょうか?

編集_福井市意識調査結果
ちなみに福井市が作成した「平成27年度福井市民意識調査報告書」を読ませていただきましたが、この中にもっと分かりやすい表がありました。P14の満足度の評価点です。満足している人はプラスの点数、満足していない人はマイナスの点数をつけています。その合計を項目ごとに表にあらわしたのが、P14の表です。

新聞記事の表にみえる上から3つの項目は、すべてワースト3としてこの表にも出ています。
1県都としての魅力を高め、交流しやすいまちをつくる
2福井の魅力を発信する観光のまちをつくる
3活力と魅力あふれる商工業のまちをつくる

何故、このような評価になったのでしょうか?むかしからよく言われている言葉に、“文化にはお金をかけても無駄になる…、文化では御飯が食えない…”

福井では城歩きマンが子供のころから、よくこういった言葉を耳にしました。むかし福井県民は空襲に福井大震災、と災害続きで皆貧乏やったから、仕方ないんや、とお互いに慰めるように、なだめるように言っていました。
が50年以上、半世紀を経た今日、生活レベルが凡そ昔のころとは数ランクもアップしてきたにも拘らず、まだその意識から抜け出ていない。
文化的な関心をもつこと、文化や芸術に時間をかけることが罪悪感をもって見られるような風潮が、福井ではまだまだ払拭されていません。意識調査の結果は、そうした福井の市・県民の風潮(意識の底流にある)を映し出したものでしょうか?
アナロジーのような表現になりましたが、コンプレックス、と言い換えてもいいと思います。

行政側にも文化に資金を投入することに慎重な態度、大局的な見通しの下に文化政策を立てて実行することへの消極性…。
ふたこと目には「財政事情が…」とかいうときの行政側の言い訳に見え隠れする文化意識、認識度の低さ。
こんなことはいくら言ってもキリがないのですが、やはり言わねばならないと思います。

こうした現象は今に始まったことではありません。だいぶ前からあったように思います。まちづくりや文化的な施設などの政策がすぐに市・県民に伝わっていくかどうかは、常に落差や時間差があって即効的なものではない、ということ。

そして、もう一つ言うと、今年の3月から始まった金沢の北陸新幹線駅開業の影響です。関東や周辺からの観光客が激増した、という経済効果のあおりで福井の立ち遅れが出ているという心理的なものが働いているように思われます。

今年の上半期に話題をさらった『福井モデル』の書物の評判、これに負けずに追い風に乗ってさらなる飛翔を、と思うのは城歩きマンの独りよがりでしょうか?
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COMMENT 2

怜の父  2016, 01. 10 [Sun] 09:05

その気持ち、よくわかります

越前市民ですが、県都には失望しかありませんね。
県庁と県警本部を移転させて
と言っても、もう本丸しか残ってないし、公園にはできませんよね。

近隣の県に比べても文化面では県民の意識も行動力も劣っている感じがしてしまいます。
勉強はできるのでしょうが、もっと違う意味でのいい人間の教育から初めて欲しいものです。

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城歩きマン  2016, 01. 10 [Sun] 10:52

No title

怜の父さん、コメントありがとうございます。

ご意見、もっともです。福井の現状、何とかしたいですね…。

昨年は島根の松江城が国宝になって、話題になりました。福井も早速、丸岡城を国宝に!と掛け声がかかりました。

なんとか、こうした雰囲気が持続するといいですね。

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