三重県いなべ市大井田城跡の見学

9伊勢の城めぐりの旅(大井田城)三岐鉄道大安駅から大井田城跡を望む
三重県北勢地方の城めぐり、3番目はいなべ市にある大井田城跡です。
近くを流れる宇賀川は東流して員弁(いなべ)川に合流しますが、この宇賀川南岸の低丘陵突端部に大井田城が築かれています。

丘陵の高さは標高で76m、集落側との比高差は約20mと、山城というにはあまりにも平地に近い立地ではあります。
しかし、城歩きマンが興味をそそられる大きな特徴は、滋賀県高島町にある清水山城塞群と同じ、方形区画群が約40にも及ぶ数で残っている、ということです。

越前では到底、見ることが出来ない特異な城跡と言えるでしょう。何故こんな方形区画群(居館の大集合地帯)が、さほど高くもない丘陵の上に造られたのか?

10伊勢の城めぐりの旅(大井田城入口)大井田城跡の入口にある石碑
これが築城者のことがはっきり分かっていれば、まだ究明する余地があって調べる道筋もあるのでしょうが、築城者は明らかではなく、永禄年間にこの地の豪族の栗田氏が築いたのではないか、という伝承があるだけです。

こういうところが、この城跡を謎めいたものにしてしまう大きな理由になっています。
そして、実際にこの城跡を山城の発展過程、といったものに跡づけようとしても、どうしてもその築城意図、というところで行き詰ってしまいます。
視点を変えて、寺院跡と考えたらどうか…、とも思いますが、寺院伝承もこの場所にはなく、根拠がありません。次回に述べるのですが保々西城の形態と酷似していることから、やはり城跡の範疇に入れざるを得ないのですが…。

11伊勢の城めぐりの旅(大井田城石段)大井田城跡東端曲輪の入口階段
ただ、救いだと思われることは、冒頭にも書きましたが、滋賀県の清水山城塞群の方形区画群とよく似ている、ということでよく調べれば、もっと他にも見つかるかもしれない、ということ。さらにそこからこうした城跡の性格付けが分かってくるかもしれない、ということでしょうか。思いはどんどん奥深く…。
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