杉津・河野丸城砦群の踏査(5)

015河野丸砦跡東側堀切河野丸砦跡東側堀切
杉津・河野丸城砦群は杉津と阿曽の境界にある丘陵の鞍部に位置しています。

東側は北陸自動車道が走り、西側は標高約280mの山塊で、その向こう側は海に直接落ちる急な斜面になっています。
この馬の背状の鞍部の尾根線上に、河野丸砦跡と杉津砦跡が並んでいると言われます。

阿曽側の段々畑の細い山道を登り、杉津との連絡道となっていた谷道の入口から登山を開始しました。

村の人から、少し前に小学校の先生が杉津側からこの山に登ったと聞いているが、ちょうど今の時分で、熊に出逢ったそうで、十分気をつけるようにとのこと、少しビビりました。

山路に入ってしばらくは道があったのですが、途中から藪漕ぎになり、知らないうちに一つ東側の斜面を登ることになってしまいました。
014杉津、河野丸砦跡中腹の竪堀?東寄りの斜面中腹にあった竪堀状の落ち込み
竹やぶと杉林のなかを何とか登り切ってようやく尾根線に出ました。東に寄ったところで河野丸砦跡の堀切がすぐ確認できました。この堀切のさらに東側には平坦な鞍部が延びていて、北陸自動車道のところに出ます。
途中にシカの死骸に出逢いました。虫がたかっていて、死んでまだ間のないものと思えました。熊や狸が出ると怖いので、早々にその場を離れました。

016河野丸砦堀切(北から)河野丸砦堀切(北から)
河野丸砦跡は、堀切のすぐ横に土塁が回っており、東と西の両方に開く虎口(平虎口)があります。そしてその土塁で囲まれた曲輪の外側に石垣積みの土塁で囲まれた外郭があり、西側と北側の空間を仕切っています。

017河野丸砦跡土塁河野丸砦跡土塁(虎口から)
018河野丸砦跡堀切(南から)河野丸砦跡堀切(南から)
その空間はさらにいくつかの曲輪に分かれるようで、仕切土塁がかすかに確認できました。
この石垣積みの土塁は西側に開く虎口がハッキリ確認でき、最下段の石垣が並んでいるのが分かりました。もともと2,3段の石垣だったと思われます。

019河野丸砦跡土塁虎口河野丸砦跡土塁虎口(東面)
020河野丸砦跡土塁虎口(内側から)同土塁虎口(内側から)
この形状は規模は小さいですが、あたかも鉢伏山砦跡の本丸曲輪と酷似しています。しかし大きく違うのは、外側に石垣積みの土塁がめぐっていることです。

今回の踏査の最大の成果だと思います。
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