杉津・河野浦城砦群の踏査(6)

021河野丸砦跡土塁(南側)河野丸砦跡土塁(南半部)
土塁囲みの曲輪は、北東側と南西側の両方に虎口があって開いているため、コの字型が互いに向き合っているような形状をしています。
土塁はしっかり遺存しており、写真のように雑木が生い茂っていますが、春先の新芽が出る前は十分見通しが利いて、土塁の形状がハッキリわかります。

022河野丸砦跡土塁内部曲輪内部
曲輪内部は平坦面があって、建物空間も十分可能な広さです。

023河野丸砦跡石垣列石垣列
この土塁囲みの曲輪の西側約⒑mほどの位置に、写真ような石垣基礎石列が残る遺構が確認できました。幅は約3~4m程でしょうか。食違いではなく、平虎口の形状になっています。
この石列は右側部分で、対の左側でも石垣列が確認できました。

024河野丸砦跡門跡石垣列石垣積みの虎口(門跡右半部)
025河野丸砦跡門跡石垣列2同門跡(左半部)
右側の石垣列は、外角を形成して土塁囲み曲輪を取り巻くように、北側に回り込んでいます。殆ど基礎石列しかないので、明確な形状をイメージすることが出来ませんが、楕円形に廻っていくようです。
ここは夏には雑草に覆い隠されて、見通しも利かず、遺構の形状はとても把握できそうもありません。やはり春先にしかチャンスはなさそうです。

026杉津砦跡の鉄塔
そんなことを考えながら、杉津側の砦跡を確認すべく、幅の広い尾根部を西に向かいました。
杉津との峠道になる鞍部に至り、高圧電線の鉄柱を確認して周りを踏査しましたがいわゆる砦跡らしき遺構は確認できませんでした。ダラダラとした平坦な丘頂部になっていて、堀切や竪堀等々の遺構はありません。
兵士を駐屯させるための空間として利用しただけなのでしょうか?杉津砦部分は再度の踏査が必要な場所でした。

027杉津、河野丸砦跡麓の畑の石垣畑の石垣石
028麓の畑の石垣、暗きょ排水石垣の暗きょ排水(黄色矢印)
麓に降り立つと、むかし段々畑に利用したのでしょうか、立派な石垣がアチコチに沢山積み上げられていました。その一つにはこれまた立派な鏡石や暗きょ排水用の溝も切ってありました。戦国時代以来の石積技法がこんなに良く残っているのか…。城歩きマンは感心しながら山を下りました。
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COMMENT 2

怜の父  2016, 04. 26 [Tue] 08:38

険しい悪路の中の調査、ご苦労様です。

杉津PAから山を眺めていつも思うのですが、ここら辺は樹木が密生してますよね。雪が積もらないからでしょうか。

この杉津砦や岡崎砦の再踏査には是非参加させていただきたいです。
特に岡崎は何か出てきそうで楽しみですが、岡崎砦を訪れた人のブログでは、皆さん何も見当たらないと書かれているので、探すのは大変かも知れませんね。尚更、探してみたくなりますが。

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城歩きマン  2016, 04. 26 [Tue] 16:45

No title

怜の父さん、コメントありがとうございます。

杉津、河野浦周辺の城砦群の踏査はまだ始めたばかりで、岡崎山砦、鵜の屎陣跡、帰山砦跡などもまだ残っています。

是非、ご一緒しましょう。今度の5月の城の会の総会でお会い出来たら、ご相談しましょう。
暑くならないうち、特に5月中には登ってみたいです…。

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