越中中世城郭図面集について

越中中世城郭Ⅱ
越中中世城郭図面集Ⅱが刊行されました。同書のⅠは既に1昨年に刊行されていて、3冊目は富山県の西部一帯を網羅する計画のようです。著者は富山市在住の城郭研究者で、富山県はもちろん、北陸、中部の各県の山城を1000か所も歩いているという、大変熱心な中堅の研究者です。
個人的に歩いた山城の踏査の成果を、研究雑誌の報告や、レポートに発表して済ませるというのでなしに、まず基礎資料の公開から、というところがスケールが大きくて、高潔な研究者魂を持ち合わせた御仁だなと感心させられます。掲載された内容についても、山城を歩いていて、常に疑問や興味をそそられることを疎かにせず、きちんと問題点として整理して載せる、という細やかな配慮をされています。
一々の縄張図の丁寧な表記もさることながら、掲載項目に城館遺構、城館関連遺構、城館候補遺構、城館類似遺構というように段階ごとに分類しながら載せていることも、文章でごまかすことをせず、歩いた結果をそのまま、できるだけ客観的に扱かおうする姿勢と受け止められ、この報告集の価値を高めていると思います。結論的に信用できる報告書の1冊だと思います。
山城に興味のある人には、是非お勧めしたいと思います。富山市の桂書房から出版されています。
スポンサーサイト

COMMENT 0