「第33回 全国城郭研究者セミナー」によせて

第33回全国城郭研究者セミナーレジュメ
さる8月6,7日(土、日)の2日間、岐阜市司町「ぎふメデイアコスモス」において標記のセミナーが実施されました。
大分前からネットなどを通じて主催者側で予告していましたので、城歩きマンも知ってはいたのですが、都合があって参加できませんでした。そこで、通販で当日のレジュメ資料を手に入れて、発表要旨を読みながら、どんな報告と議論が行われたのだろうか、と想像しながら勉強させてもらいました。

研究史上名高い、昭和61年(1986)の第3回セミナーで畝状竪堀が問題提起され、その解釈や捉え方について大議論が行われてから早や30年が経ちました。その後にも1回畝状竪堀についての議論が同セミナーで実施されていますので、都合3回目の議論、ということになるようです。

奇しくも、というべきか、偶然ともいうべきか、今年3月に『一乗谷城の基礎的研究』を発刊し、一乗谷城にまつわる畝状竪堀についての見解を整理して述べさせてもらいました。
30年前の時から少しは議論が深まっているのだろうか、と大変不安ではありますが、それは後続の研究者の皆さん方がきめることであって、城歩きマンたちがどうこう出来るような時代はおおむね過ぎ去りつつあります。

かつて、小浜市の大森宏さん(故人)がこのセミナーに出席されて、若狭を中心とした畝状竪堀の踏査事例と現状について述べられたことが、つい、昨日のことのように思い出されます。

日程、目次を見ますと
「シンポジウム 連続空堀群再考」と題して主催者側からの趣旨説明があり、そのあと8人の研究者によって、各地の畝状竪堀について様々な内容の報告がなされたようです。
特に新潟県からの報告には、越後の畝状竪堀をもつ山城を紹介するにあたって、『一乗谷城の基礎的研究』で述べられた畝状竪堀の捉え方を引き合いに出しながら、新潟県内の山城について検討されたことが載っていました。

注目してもらって大変光栄です。今後もこうした議論が少しでも積み重ねられていくことが大事だと思われ、新潟県の報告をされたMさんの今後の検討を祈りたいと思います。
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