八王子市滝山城跡の踏査

①2011年11月城の会研修関東の旅(滝山城1) (1)八王子市船木町滝山城跡にて説明を受ける会員
今を去ること5年前、平成23年11月東京都八王子市にある滝山城跡を見学しましたので、遅まきながらご紹介したいと思います。


この見学行は若越城の会の11月県外研修で関東の城館めぐりをした時の滝山城見学の分の報告です。ブログを立ち上げる前の研修旅行で、城歩きマンはすっかり、ブログアップの対象から除外していましたが、カテゴリの変更に伴って関東地区の城館のご紹介をするためにも、過去に訪れている関東の城館についてあらためて拾い上げてみることにしました。

続けて埼玉県嵐山史跡の博物館や周辺の山城の見学、また群馬県小畑の城下町遺跡、新潟県の荒戸城跡なども研修旅行の訪問先になっていますので、併せてご紹介していきたいと思います。

①2011年11月城の会研修関東の旅(滝山城1) (2)滝山城跡中ノ丸と二ノ丸の間の堀切
滝山城跡は同じ八王子市の八王子城跡と並んで、後北条氏の関東経営の要の城跡としてよく知られた存在になっていますので、ご存知の方も多いと思います。
はじめ大石氏によって大永元年81521)に築城されましたが、永禄2年(1559)大石氏の養子として北条氏康の息氏照が滝山城に入りました。その後氏照によって大改修を受け、現在みる滝山城が出来上がったものと考えられます。

①2011年11月城の会研修関東の旅(滝山城1) (3)滝山城跡千畳敷
永禄12年(1569)武田信玄により滝山城が落城寸前まで攻撃されたことが契機となって、北条氏はより堅固な山城の築城を目論み、八王子城を構築するに至り、滝山城は天正15年(1587)頃には廃城になったということです。

①2011年11月城の会研修関東の旅(滝山城1) (5)二ノ丸南側の堀
歴史の話はともかく、滝山城は現在国史跡になっており、また多摩川に面した緑深い滝山公園として、市民の憩いの場になっています。春には桜の名所として多くの都民が押し寄せる桜の名所の一つにもなっていますが、中世の山城としてはどうでしょうか。

本丸最上部の標高は169.2m、大手口との比高差は約40mと丘陵とはいえ、丘城に近い地形をなしています。
滝山城の一番の魅力は曲輪の周囲を巡る土塁、堀、あるいは堀切といった遺構が明瞭に、くっきりと立ち上がっていて、その遺構の遺存度の美しさに至るや、他に比類がないほどにすばらしい、という一語に尽きるでしょうか。

①2011年11月城の会研修関東の旅(滝山城1) (4)本丸入口、枡形虎口に置かれている陶製説明盤
堀はあくまで深く、土塁はくっきりと高く、竹やぶに覆われていて、視認しにくい状況ではありますが、その面倒さを差し引いても満点に近い山城の特徴が残っています。
平成23年(2011)にこの滝山城をまじかに見るまでは、中世の土城とはいかほどのものか、とタカを括っていたのですが、なんのなんの、素晴らしい山城でした。関東にはこうした土城がまだまだ沢山あるということですので、この次に訪れる埼玉の菅谷館跡や杉山城がとても楽しみです。<この項続く>
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