足羽川と足羽山シンポジウムに参加して

2月19日(日)午後1時30分から、福井商工会議所で「足羽川と足羽山シンポジウム」と題するシンポジウムがありました。
このところ筆者の興味を引く催しが目白押しで開催されるので、暇をつくってこまめに参加しようと思っていってきました。福井豪雨のあと、足羽川が大変大きな被害を受けたけれど、関係者の努力が実って、ようやく以前の姿を取り戻してきました。堤防の桜並木や河川敷を使った「福井まつり」もそうした被害からみごとに立ち直ってきているように見受けられます。
ところが、足羽山のほうは直接水害を受けなかったけれど、年ごとに寂れてきており、山は桜やアジサイが咲き誇ってはいるけれど、かつての賑わいもなく活気もなくなってきたというのです。そして、川のほうも水害から一応復興したけれど、果たして環境改善につながっているのだろうか、という想いからこのシンポジウムがもたれたという意味のはなしを主催者はしていました。
京都大学の都市社会工学が専門の先生は、環境保全と河川の治水事業の観点から足羽川の現状について話をしていました。福井県立大学の先生は、「みどりの回廊」を足羽山と川につくろうと山や周辺の歴史や成り立ちについて詳しく話をしていただきました。
北九州市からは若松区の埋め立て地に「緑の回廊」をつくろうと市民に呼びかている団体の代表が経験談を話してくださいました。また地元からは足羽山で長年シャクダニ石を採掘していた「越前石」株式会社の社長さんから、会社を止めたあとの、環境保護運動について話してくれました。
このシンポジウムでいちばん気がかりに思ったことは、筆者らが子供のころから知っている足羽山が、あまり手を入れられなくなって、鬱蒼と荒れ始めているといわれたことです。明治時代はまだしも、戦後の復興期に足羽山が公園として整備され、福井市民の憩いの場になっていたのに、最近は照葉樹林が生い茂り、枯葉がうずたかく積もっていて、薄気味悪い状態になりつつあるようなはなしをしていたのには、ショックを受けました。県立大学の先生は緑を増やすためには樹木を植えることが大事だが、こうした状態になっては山も台無しであり、思い切って樹木を切っていくことも大事だと強調されたのは、大変印象に残りました。
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COMMENT 2

midorishako  2012, 02. 25 [Sat] 18:26

No title

足羽山。
すごく懐かしい響きです。私も福井に住んでいましたので、足羽山は、遠足等で行きました。一番印象に残っているのは、継体天皇の像です。あの像があるので、国も大切にしていると思ったのですが、そうでもないみたいですね。
なんにしても、貴重な文化財のある足羽山。大切に管理して欲しいです。

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城歩きマン  2012, 02. 26 [Sun] 06:24

No title

コメントありがとうございます。
福井は今大きく変わろうとしています。旧武生市白山地区のコウノトリ、敦賀市中池見地区の湿地帯等々に代表されるように貴重な自然遺産を大事にしようという動きが県内でも、ようやく活発化し始めています。
足羽山は、その意味でも福井市民が、自分のまわりを真剣に考えるべきことを教えているように思えます。

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