中世都市研究会・大阪大会(2012)に参加して

9月1,2日(土,日)の大阪歴史博物館で開催された中世都市研究会に行ってきました。この研究集会に参加するのは久しぶりで、昔なじみの顔もたくさん見かけました。
タイトルは「中世都市から城下町へ」というものでした。趣旨としては、20年ほどにもなる中世都市研究会のこれまでの議論で、既にふれてきている部分もありますが、中世都市の各類型の中で城下町が戦国時代から近世へと経過していく中で、どのような変容をみせるのかを各分野からのいろいろな手法によって切り込んでみる、そしてその結果どういった実態が見えてくるのか、というのが今回の狙いのようでした。仁木宏氏をはじめ、いくつかの報告は日本学術振興会科研費による「大阪上町台地の総合的研究」の近世城下町の成立に関わるものも含まれていました。
中世前期に形成される「守護町」という形態から戦国時代を経て、近世城下町へ変遷・移行するまでにいろいろな市町、その集合体としての都市形態、あるいはそのネットワークがどう作用して、近世の統一的な権力体制に移行していくのかを探るものでした。いろいろなケースを設定しようということで6人の報告者が各地からの事例を報告していました。
この問題は仁木氏が指摘するように、織豊政権による城下町形成の発展形態としての近世城下町だけでは近世への変遷は語れない、というテーゼそのものであり、今後も繰り返しとり上げていってほしいと切に感じました。
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