新潟県下越地方の城館めぐり(11)

編集_2016年10月18、19日下越の城館めぐり(江上館跡) (6)江上館跡の南門、堀、木橋
胎内市(旧中条町)江上館は市街地中心部の本郷町にあります。調査当時はまだ、周囲は畑や水田がありましたが、今ではすっかり様子が変わり住宅街になっています。

その一角に遺跡がスッポリと残っている、といった感じです。
正面は南向きで、水堀が四周をめぐり、南門には木橋が架かっています。ここを渡れば櫓門形式の入口です。

編集_2016年10月18、19日下越の城館めぐり(江上館跡) (7)南門にかかる櫓門建物
編集_2016年10月18、19日下越の城館めぐり(江上館跡) (9)館内部の整備状況(奥が北門)
館内部は60m四方の広さを持ち、南半分が「ハレ」空間、北半分が「ケ」の空間構成です。
ハレとは晴れの意で屋敷の主たる空間、接客のための空間、いわば表向きの屋敷が配置される場所で、これに対してケとは褻の字をあて、内向きの場を意味し、日常の寝起きの間、台所や倉庫、湯殿などの建物空間を指します。

編集_2016年10月18、19日下越の城館めぐり(江上館跡) (8)南辺の土塁
編集_2016年10月18、19日下越の城館めぐり(江上館跡) (10)西辺の土塁
室町時代にはこうした館(屋形)の空間構成が型式化され、地方大名の居館の形式に浸透していました。
江上館跡も、その館構造が一乗谷のそれと全くよく似ていて、とても親近感が湧きます。

編集_2016年10月18、19日下越の城館めぐり(江上館跡) (11)奥山荘歴史館
土塁の幅は基底部で約10m、高さ約2mで堀底からは3mになります。
西辺土塁のむこうには奥山荘歴史館の建物が真正面にみえて、ちょうど富山県安田城跡の資料館とよく似た配置で、すぐ近くにこうした展示施設をもつ遺跡は利便性もあり、好ましい立地と言えるでしょう。<この項続く>


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