石垣整備の研究会に参加しました

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今年に入って最初の研究集会が金沢市の文教会館で実施されました。
題して「第14回 全国城跡等石垣整備調査研究会」

1月19,20日(木、金)の2日間にわたって石垣整備に関する基調報告と各地の城跡の石垣整備の報告事例があり、報告のあとにはパネラーによるテーマに沿ってパネルデイスカッションが行われました。
前回の第13回の研究会は青森県弘前市で行われたようです。
今回は北陸の石川県金沢市で実施、というのでぜひとも参加したと思い、2日とも金沢まで出かけました。

むかし、現役のころには「全国史跡整備市町村協議会」や「大規模遺跡整備協議会?」等があって、どちらも県教育委員会として関わっていたものですから、職員として何度も出張で参加させていただきました。
今回はまるきり一般での参加。
受付でも名前や所属の記入はありません。それでも会議資料は無料でもらえるというので、大変有り難い気持ちでした。

この研究会は城跡石垣整備事業に関わる全国の自治体の職員や技術者、或いは業者さんたちの集まりで、毎年1回集まってそれぞれのテーマに沿って議論を深めていると言います。第1回目は平成15年と言いますから随分と昔のことです。福井豪雨が平成16年でしたから、ちょうどその前後する時期に始まったということでしょう。

そういえば福井県も福井城跡の石垣補修工事や山里口門の復元整備が行われていますが、この研究集会にも成果報告したことがあるのでしょうか?城歩きマンには情報が少なくて、そのへんのところは把握できませんが、無関係ではないと思えます。

今年のテーマは石垣を後世にまで守り伝えるための整備方法の選択に関する問題です。石垣を文化財としての価値を認め、これを残していくためにどのような方法を選択したらよいのか、という問題。
石垣が孕み現象を起こしたり、地震などで崩落したりした場合、大方は解体積み直し、ということになりますがそれでは野面積などの石垣は修理前の石積みの様相が変わってしまう、という問題があります。破損した石材も取り換えることになる。こうしたやり方が是か非か、という問題です。

そのためにいろいろな調査、記録の方法が考えられ、どういう状況になったら修理するのか、どこまで修復するのか、といった選択肢を考える、というものです。
石垣は土木工事です。しかし石垣は天守などの建築物を含めて文化財であり、歴史的な景観であり、郷土のシンボル的存在です。オリジナルな状態で保存、活用することが今日望まれる保存・整備の考え方になって来ていると思われます。
福井県では丸岡城や福井城、大野城等石垣をもつ城郭遺構がいくつかありますので、自然災害や学術上での整備、修復の機会はいつも付きまとうと思われます。
福井県からの参加者は平日とあって、城歩きマン以外には見当らなかったようですが、常の機会に不断に考えていきたい課題ではあると思われます。
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