越前市矢谷山城跡の踏査(1)

2017年2月26日越前市矢谷山城跡 (21)矢谷山城跡遠望(国兼町入口から)
2017年2月26日(日)天候晴れ時々曇りまたは雨。
今日は晴れるかな、と思いきや、あまりよくありません。午前中、晴れの天気をあてこんで武生にやってきました。かつて城歩きマンが現役のころには、この神社の拝殿の建物が国の重要文化財になっているので、屋根の葺き替え工事など、いろいろと用事があって何度か通ったものです。

2017年2月26日越前市矢谷山城跡 (22)矢谷山城跡山頂部(同上)
今回はまだ冬のさなかで雪も解けやらぬ寒い日でしたが、遺構が不明な山城の一つでもあり、どうしてもその内容を把握したいとの思いから登城を断行しました。

2017年2月26日越前市矢谷山城跡 (20)東方彼方に聳える日野山の偉容
矢谷山城跡とは山の名称から来るもので、通称は旧南条町との境界にある大塩八幡宮の裏山の大塩城跡です。福井県の遺跡地図には字名を取って「矢谷山城跡」として記載されています。
『一乗谷城の基礎的研究』の前編第1章第2節では南北朝期の主要城館として紹介されていますが、詳しいことは分からないものの一つとしています。

越前市矢谷山城跡国土地理院二万五千分の1地形図「武生」を一部改変して使用しました
平安時代末に木曽義仲が平氏討伐のためにこの山に陣を張ったと言い、南北朝期には瓜生氏の一族照(てらす)がこの城に居城したという伝承があります。ただ、地元ではそうした言い伝えがしっかり残されている割には遺構の内容が明らかにされず、どのような形態の山城なのか、よく分からない状態が続いています。
こうした事情が城歩きマンには大変つらいのです。いたたまれないのです。分かるものならなんとかして行きたい、と願うばかりです。

そんなわけで、今回も雨が降ったり止んだりの寒い一日、誰もいない寂しい山道を敢然(?)と登城に挑みました。
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COMMENT 2

怜の父  2017, 03. 01 [Wed] 00:15

この大塩八幡宮は私が転居した地区の氏神様でして、初詣もこの神社でした。
迂闊にも初詣で、この神社の背後の山が山城と知り、節分の日に犬3頭連れて雪の中を登ってきました。
何の資料もなく下準備もせずに登ったので、細かい縄張りは見過ごしてしまったと思います。
案内板によれば南北朝の事しかかいてなかったのですが、実際どうなんでしょうか?
瓜生さんという方が石碑を建てられてたのですが、あの瓜生一族の御子孫の方なんでしょうか?
とても気になるところです。

見事な堀切も残っているのですが、歴史の闇に埋もれた山城なんですね(-.-)

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城歩きマン  2017, 03. 01 [Wed] 08:30

怜の父さん、コメントありがとうございます。

矢谷山城(大塩山城)は素晴らしい山城です。
展望所から東に向かってしばらく進むと、日野川に面した尾根筋に出ますが、この尾根の頂上に立派な堀切で囲まれた曲輪群があって、見ごたえ十分です。

頂上部の曲輪を防禦する堀切は西、南、北と三方に切られていて、鉄壁の守りとなっています。

今度の城の会の見学会に推薦してもよさそうな山城ですね。

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