H24福井市文化財保護センター企画展から

H24年度福井市文化財保護センター企画展から
福井市文化財保護センター企画展パンフ(表紙)より
10月4日(木)福井市文化財保護センターで開催されている企画展を見てきました。毎年恒例となった、秋の企画展。今回は大々的に森田周辺の遺跡を取り上げて遺物を展示するというので、大変興味をもって見学しました。
案内に立った職員さんの話では、今まで福井市が調査した遺跡としては、森田周辺の遺跡の回数が一番多くなりました、とのこと。その意味もあって、森田の遺跡を中心に5つのテーマを取り上げて展示を構成したとのこと。時代は概ね弥生時代から古墳時代のものです。
一つは「政(まつりごと)」、今年の石盛遺跡の発掘で「円面硯」や「風字硯」を出した掘立柱建物が3棟見つかったとのこと。これは官衙(=役所)跡などに多く出土する遺物です。
二つ目は「祭り」、数年前に掘った「河合寄安遺跡」で祭壇に使った「案(=捧げものの台)」が見つかりました。三つ目の「作」は生産すること、石盛遺跡で水田のあぜの跡が見つかったそうです。また石盛、寄安、高柳の各遺跡からは鍛冶工房跡や、鉱滓(=鉱物を取り出した後の滓)、ふいご羽口等が見つかっています。
四つ目は「住」、文字通り住居跡のことで、河合寄安遺跡から数棟の竪穴住居跡が見つかっています。
最後の5つ目は「構え」です。「石丸城」の発掘では、南北朝時代の新田義貞や脇屋義助が石丸城から足羽合戦に出撃した、という館跡の堀が見つかっています。さらにその堀跡から烏帽子も出土して話題となりました。
このように、森田地区では区画整理事業に伴う事前の発掘調査が何回も行われ、発掘の成果もたくさん得ることができたそうで、近い将来、こうした発掘の成果から森田の歴史が語られる日もきっと来ることと思います。
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