大野市牛ヶ原城跡の踏査(1)

2017年4月1日大野市牛ヶ原城跡の踏査 (2)正面の集落が牛ヶ原
2017年4月1日(土)大野市牛ヶ原にある牛ヶ原城跡を踏査しました。


牛ヶ原城跡位置図今回踏査した場所を含めて三ヶ所を牛ヶ原城跡に提案したいと思います
この城跡については、ひときわ思い入れがあり、拙著『一乗谷城の基礎的研究』でも、この城跡を取り上げて、『福井県の中・近世城館跡』や『福井県遺跡地図』でのマーキングの位置がズレていることを指摘しました。

2017年4月1日大野市牛ヶ原城跡の踏査 (3)県道皿谷・大野線の中腹にある説明板
それでも、牛ヶ原城跡がどこにあるのか、という問題は残ります。それぞれでマーキングした位置に城跡があるのかないのか、それぞれの地点を実際に歩いて確認する必要があります。そうした作業を遂行するためにも時間が必要だったのですが、なかなか実現できませんでした。

2017年4月1日大野市牛ヶ原城跡の踏査 (4)同じ場所に立っている三社神社に伝わる雨乞踊りの説明板
『福井県の中・近世城館跡』や『福井県遺跡地図』でマーキングされていない、地元大野市が確認している場所(牛ヶ原集落背後の尾根)に三社神社の謂れなどと共に城跡の説明板を立てて、見学者の利便に供し、歩きやすいように登城道も整備しています。
この整備された城跡の入口さえ間違わなければ、きちんと見学できるようになりました。大野市街地と旧美山町皿谷を結ぶ、ふるさと林道「皿谷大野線」の大野市側、九十九廻り坂トンネル手前のわき道から案内表示に従って進めば辿りつけます。

2017年4月1日大野市牛ヶ原城跡の踏査 (5)最近地元の「乾側をよくする会」が整備した案内標識
何度か訪れていますが、今回は尾根線の奥にある三社神社の祠と堀切があるところから集落側に下った標高250m前後の所が城跡のある位置になり、現状を確認するため見て回ったのですが、前回(5年前)とは打って変わって、赤茶けた色の、掘削工事も新しい林道がジグザグに走り回っている状況を目にしました。

2017年4月1日大野市牛ヶ原城跡の踏査 (7)主郭部の手前にある堀切(二重堀になっていますが、一方は後世の掘削の手が入っているようです)
主郭部と思われるところには休憩用のベンチや、城跡の説明板が立てかけられていましたが、その真下は林道でズタズタ状態でした。
2017年4月1日大野市牛ヶ原城跡の踏査 (9)主郭部の平坦面(西から)
2017年4月1日大野市牛ヶ原城跡の踏査 (10)主郭部のすぐ後ろは林道で消滅!(東側から)
2017年4月1日大野市牛ヶ原城跡の踏査 (11)さらにその下位にも段曲輪が…、しかし林道でズタズタ。
集落のすぐ裏手には、やや広い平坦地があって墓所になっていましたが、その高さまで林道が切り刻まれて斜面を削っていました。城跡の範囲はこのあたりまで、段曲輪が遺存すると思われますが、林道掘削のおかげでプライマリーな状態は望めません。

如何ともしがたい状態をどうすることもできず、一旦は現地を離れることにしました。
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