まぼろしの中世寺院龍興寺跡

城歩きマンにとってはまぼろしの存在に近かった、福井市八幡町にある龍興寺跡は朝倉宗滴にゆかりのある曹洞宗の寺院です。
かつて、福井市史の中世城館に関する分担を執筆中の頃、市の職員さんと一緒に藪近木をかき分けて、ほうほうの体で辿りついた寺院跡で、ブッシュがひどく周囲の景観はおろか、遺構のあれこれ、細かいことは何一つ覚えていなかった場所でした。そのせいもあって、いつか必ずきちんと歩きなおして、七堂伽藍が並んでいたという境内の様子を調べたいと思っていました。
その龍興寺跡へ直接アプローチできる林道が完成した、という新聞記事が10月9日に報道されました。地元岸水町大滝秀穂さんらが中心となって運動したことにより、実現にこぎつけたそうです。そう言えば、岸水町の岸水城跡の整備をほとんど自費で手掛けたのも大滝さんでした。
今回の林道の整備により、本郷地区、大年町から四十谷へ抜ける林道の途中で分岐があり、その分岐する道を辿っていくと、龍興寺跡へ行けるようになったのです。車で大年町のはずれから龍興寺までおよそ20分ほどの距離です。
龍興寺跡・林道終点
龍興寺跡林道終点(駐車場)
遺跡はこの林道終点から南側下になります。歩いても2,3分ほどです。興味のある方は是非一度訪れてみてください。
また、付言するならば、何年か前には『朝倉始末記』にも登場する、義景の棗浜犬追物の興行で一泊するために龍興寺へ向うのですが、そのとき通ったという岸水の「龍興寺坂」から見学道路が整備されていて、入り口には案内板も設置されています。
龍興寺坂上り口
龍興寺坂入り口
秋の一日、ゆっくり散策を楽しみながら遺跡へ向いたいと思う方にはこの見学道路がお勧めです。
今後は、遺跡までの標識や案内板の設置、また遺跡内の定期的な草刈りや清掃など課題はたくさん残っていますが是非、これをきっかけにして盛り上げていってほしいと切に思いました。
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