間部詮勝の鎧・兜

間部詮勝の鎧
間部詮勝の甲冑発見(福井新聞2012.11.22)
鯖江藩主間部家の甲冑が広島県で見つかり、このほど鯖江市「まなべの館」に寄贈された、との報道がありました。
江戸時代後期7代藩主詮勝のときに注文して、甲冑師明珍(みょうちん)紀宗高に作らせたものと言われるものです。つくりから「金小札黄櫖匂縅(きんこざねはぜにおいおどし)二枚具足」と命名されるもので、篭手や臑当等の小具足もそろっています。
また兜のほうは、前立てに龍の飾りが付いた装飾性の高い様式で、鍬形台にも銀象嵌が施されています。制作された年代は19世紀にかかるものですが、この時期流行した復古調の様式で平安時代末頃のものを模倣して制作したものと考えられています。それにしても遺存度はたいへん良好で、素晴らしい出来栄えです。
由緒来歴がはっきりした甲冑が福井に戻ってきたことは喜ばしいことです。指定物件にも見られず、いままでだれが着用した鎧か、福井県内では鎧、兜の存在は稀でした。城歩きマンが知っているのは、新田義貞兜か溝江氏伝来の甲冑ぐらいでした。また、福井藩主松平氏の鎧、兜さえも県内には保存されず、常日頃見学できる状況にはありません。
そうした中で、この間部家の鎧、兜が地元で見学できるようになったことは、これからの鯖江藩の歴史を紐解くうえで、楽しみが一つ増えたことにもなり、歓迎すべきことがらです。
スポンサーサイト

COMMENT 0