金沢城跡の復元整備

石川門櫓(北東より)
3月3・4日の2日間金沢市文教会館で「金沢城調査研究所10周年記念」シンポジムがありました。もう長い間金沢城へは訪れていませんでしたので、その後の整備状況やら、周りの様子がどうなっているのか関心がありましたので見物を兼ねて出かけました。
当日は2日間とも晴れていて、大変気持ちよく見学し、またシンポジウムの話も聞くことができました。桜の季節には一足早い季節でしたが、観光客もぼちぼちと散策していました。
城歩きマンにとって何ともうらやましいことは、敷地内から大学が移転し、石川県に城跡が返されてからの素早い対応です。もっともこの動きは前々から十分準備していたのだろうと思いますが、多額の工事費をつぎ込んで、大規模に復元整備しているのには感服します。天守や櫓の一部を復元するだけならどこでもやっていることですのであまり驚きませんが、重要カ所を総合的に復元する試みは全国広しといえどあまり見かけません。近いところでは兵庫県の姫路城、赤穂城、あるいは滋賀県彦根城などでしょうか。
2012_0303_103826-DSCF0595.jpg(金沢城菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)
シンポジウムのほうも調査研究所の所長をはじめ、所員の方々、外部からの専門研究員というように総勢11名の方々が金沢城跡の石垣や、これにまつわる石垣技術の研究成果を発表していました。金沢城跡にのこる数多くの石垣には多種多様なものがあり、石垣の研究にはまたとない、大変素晴らしい城跡であると各発表者が絶賛していました。
思えば、ここ20年ほどの間に全国各地の近世城郭の主要なものが、国の補助金制度などをつぎ込んで盛んに石垣の修復や櫓、天守の復元が行われていました。城跡の現地にたてば十分に昔の様子を偲べる環境ができ上がりつつあります。城好きの観光客には大変うれしい現象です。
今年の桜の開花予想は平年並みかやや遅い、とのことですが是非花見のシーズンにも訪れたいと思っています。
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COMMENT 2

midorishako  2012, 03. 05 [Mon] 22:09

No title

金沢城は、小生の学生時代の象徴です。宮守坂を登って学生会館を通り、教養部に。また石川門をくぐって、教育学部に・・・・。今大学が跡形もなく、なくなっているのは、なんともさびしい限りです。母校が消失してしまった感があります。
しかし、歴史学にとっては、返ってそのことがよかったようです。
複雑な気持ちです。

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城歩きマン  2012, 03. 09 [Fri] 09:20

No title

コメントありがとうございます。
金沢城に限らず、お城から別の場所に移転した庁舎や学校は多くあります。
福井城も県庁建て替えのとき、移転のはなしがあったのですが・・・。
その後福井城跡に巽櫓を復元しようという動きもありました。どれもこれも実現には至りませんでした。残念です。

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