fc2ブログ

愛知県岡崎城跡の見学(その3)

2019年10月25日岡崎城、亀山城、古宮城見学 (9)太鼓門と石垣(内側から)
それはともかく、岡崎公園から本丸の方向に向かって歩きます。青海堀までくると天守が一杯に視界に入ってきます。北面の裏向きの姿ですが、真上に聳え立っている感じがして迫力があります。正面は真ん前に松の木があって、とても邪魔になります。見学客も大勢いて、雨の中で撮影ショットを待つのも辛いものです。

公園から右に能楽堂の建物を頭ごしに眺めながら、土橋を渡って太鼓門を通ります。この辺りは樹木が生い茂って、鬱蒼としています。太鼓門はヘアピンカーブの様に折れ曲がって、左に進むと天守への本丸御門に着きます。

2019年10月25日岡崎城、亀山城、古宮城見学 (10)廊下橋手前から天守北面を仰ぐ
太鼓門を抜けて左に進むと、低い石垣の土塁が堀に沿って続いています。日当たりが悪いせいか、石垣は苔むして青みがかっています。この石垣は小振りの石を用いた野面積みです。他の石垣も岡崎城全体に言えることですが、隅石以外は加工石を用いず、殆どが割石使用の野面積みです。
これも一つの特徴でしょうか…。

岡崎城の縄張全体を眺めるのは、市街化された現在、ほぼ不可能ですが石垣が比較的よく見受けられるのはこの本丸周辺だとされています。
他の曲輪では土塁や堀の斜面は土造りで、いわゆる関東系の城づくりとなっているようです。
こうした石垣の姿は長く続いて江戸時代のなかで、途中に積み直しの機会がなかったのでしょうか、天正~慶長期に拡張、改修して近世城郭として整備されたままの状態で明治を迎えたようです。

2019年10月25日岡崎城、亀山城、古宮城見学 (13)巽櫓(本丸御門前から)
本丸御門に向かって左手高台が巽櫓で、その奥は龍城(たつき)神社の境内となっています。
天守内部に入って最上階まで上りました。天候は雨でしたから眺望は望めず、本丸周辺の景色を確認する程度でした。

2019年10月25日岡崎城、亀山城、古宮城見学 (12)本丸天守と龍城神社
また前回素通りした家康産湯の井戸も今回はゆっくり見学できました。矢作川の支流、乙川に注ぐ伊賀川が南北に流れていて、この川に沿って坂谷曲輪があり、産湯の井戸はこの坂谷曲輪の一角にあたります。
2019年10月25日岡崎城、亀山城、古宮城見学 (14)家康公産湯の井戸(東から)
伊賀川の川べりから天守を眺めると、雨雲にかすんだ様子でしたが、西面からの天守を拝むことができました。

2019年10月25日岡崎城、亀山城、古宮城見学 (15)蒲郡サンヒルズ三河湾ホテルから三河湾を望む
岡崎城を出る頃は午後3時を回っていて、ようやく天気も雨が上がりつつあって、少しずつですが雲の切れ間ものぞいていました。宿泊地となる蒲郡のホテルまでゆっくりと一般道を流しながら、三河湾へと愛車を走らせました。
スポンサーサイト



COMMENT 0