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丸岡城調査報告書の刊行について(その1)

丸岡城学術報告書
今年2月に丸岡城の学術調査報告書が刊行されました。天守の国宝化に向けての調査委員会の最終的な見解を本にまとめたものです。これを購入したのは9月に入ってからで、新聞のお知らせの欄に載っていたのを見て買い求めました。

こういう書物がじかに購入できるというのは最近にないことで、国指定の山城や近世の城郭が調査されて、こうして書物になるのも珍しければ、一般に書店などで購入できる機会もほとんどない中で、重要文化財の丸岡城に関する本が手近に買い求められるのというのが珍しい、ということです。

もっとも本を手に入れるのに、直接丸岡城の土産などを売る売店で買わされたのには少し抵抗がありました。新聞ではお問い合わせは坂井市丸岡城国宝化推進室に、と書いてあり文章の末尾に小さく、本は土産物店で店頭販売している旨が書いてありました。城歩きマンはてっきり役所で取り扱っているものと早合点をしたのですが、販売はこの土産物店のみだったので、アチコチたらい回しさせられたのでした。

マ、それはともかく報告書を手にして最初に感じたことは、地元の教育委員会や市民の会が言うように、国宝にしたいのは天守なので、天守に関することを調査した本、ということでした。この点については、あとで回りからも指摘されていますが、やはり片手落ちです。

天守を国宝にしたいから天守のみを調査した、というのでは本末転倒です。

事実、内容は本当に天守の建物に関する構造、築城の記録、復元、修復の記録などを明らかにしたもので、それはそれで大事なのですが、丸岡城を明らかにする、というものとはやはり異質な印象を受けました。

本当に天守だけの調査でいいのでしょうか。天守の調査ももちろん必要です。だけど、これで丸岡城の調査が終わった、というのでは少しおかしいな、と感じます。
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COMMENT 3

怜の父  2019, 12. 07 [Sat] 21:49

その本の存在はしりませんでしたが、天守閣だけの調査とは驚きです。

お城と言えば天守閣…こんな狭い考えなんでしょうか?
私は姫路城や犬山城、松本城なんかは全く興味ないので、こんな天守だけの城なんて逆にカッコ悪いですね。
豊臣の大阪城が冬の陣で互角以上に戦い、夏の陣であっさり負けたのがいい例ですよね。裸城なんて…

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怜の父  2019, 12. 07 [Sat] 21:50

その本の存在はしりませんでしたが、天守閣だけの調査とは驚きです。

お城と言えば天守閣…こんな狭い考えなんでしょうか?
私は姫路城や犬山城、松本城なんかは全く興味ないので、こんな天守だけの城なんて逆にカッコ悪いですね。
豊臣の大阪城が冬の陣で互角以上に戦い、夏の陣であっさり負けたのがいい例ですよね。裸城なんて…

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城歩きマン  2019, 12. 08 [Sun] 07:31

怜の父さん、コメントありがとうございます。

この報告書は自治体が出版する行政報告書ですから、一般には出回らないのですが、今回の場合は土産物店で、丸岡城のパンフレットなどと一緒に販売しているので、どなたでも購入できます。

さて、丸岡城の報告書の内容ですが、これに続いて第2弾、第3弾が出てくれると有難いのですがどうなることやら…。
恐らくこれで終わりになると思われます。
一筆啓上資料館ができて、丸岡城と一体のものとして戦国時代の文化や生活などが掘り下げられるかと思いきや、一筆啓上の短文だけが独り歩き。他県の人には別物としての印象が大きいと思われます。これも本末転倒です。

まことに勿体ないことですね。
いまだに柴田勝豊はどんな人物か、詳しくは分からないのが実情です。そのあとの青山宗勝、今村掃部についても然りです。
これらの城主交替の過程でどのような城の変遷があったかを掘り下げるのも大きなテーマだったと思います。
丸岡周辺の山城との関連も全く触れられていませんでした。残念です。

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